岡山政経塾 チーム21
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◆岡山市中環状線エリアの現状と
活性化に向けた取り組み◆
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「9 おわりに」
昨年、そして今年と2年に渡って、「岡山政経塾チーム21」は、中心市街地の活性化について研究を重ねてきた。昨年は、内環状エリアで今年は中環状エリアについて取り組んだ。それは、このエリアにかつての賑わいが喪失し、市民も私たちも大きな危機感を抱いているからに他ならない。
県外の友人が訪問してきたとき、どこを案内しようかと戸惑う。これが今の中心市街地を見ている私たちの現実である。
しかし、後楽園やその周辺、そして美術館めぐりをすると友人は目を輝かす。西川緑道公園では、街中にこんな素晴らしい水辺があるのかと驚く。総合グラウンドから、岡山大学を訪問すると、緑と空間に驚嘆の声を上げる友人の姿がそこにあった。
長年に渡って住んでいる岡山市の素晴らしさに気づかないでいることに、私・自身が気づかされた。他の都市にはない魅力満載の岡山市を改めて見つめなおす必要性を痛感した。
今回の論文で取り上げたエリアは、もっと県民や県外の人たちに知って欲しい。いや、政治や行政が先頭に立ち、多くの人たちに知らしめて欲しい。
時代は変化している。それは、ここに住まいする私たちや、岡山に訪れる人たちのニーズも変化している。その変化に敏感に反応していない私たち、そして新しい発想や時代に適合した対応に極めて消極的な政治や行政の現実に直面した。
今回の中環状エリア周辺の活性化について取り組むに当たり、中環状線の道路について、岡山市役所の担当課にヒヤリングした。「中環状線の道路の整備にあたって、道路周辺の地域のあり方や、道路を活かした活性化策などありますか?」との問いに、「ここは道路のついて取り組んでいる課なので、よくわからないのですが、渋滞対策ですかね。」驚いたと同時にがっかりした。
政治の考える街づくりの視点が、行政に対し指導されていない。また、市役所内の縦割りの行政の悪い部分である事も感じられた。
地域住民の活性化のため取り組みが、多いこともわかった。政治は、これらの取り組みに対して、岡山の全体像を示し一つにまとめていかなければならない。政治・行政の反応が遅れている。
また岡山市、岡山県が発信しているプランは、とても聞き心地のよい言葉がたくさん並んでいるだけで、どんな岡山になるのか見えてこない。政治は、岡山の将来を見据えた方向性を、行政や住民に対して明確にし、実行する勇気が必要だ。
「岡山県・岡山市の政治が、どうしたいのか、一体何がやりたいのか、よくわからない。」
これが、住民の本当の声ではないだろうか。
「住みやすさ日本一」のような内向きなメッセージではなく、政治は、日本全国、または世界と関わっていく気概がなければならない。
岡山の交流人口が増加し、岡山県民と来訪者との触れ合いが増える事は、「地元岡山を誇りに思う。」「一歩出れば自慢したくなる。」「来訪者にはおもてなしの心で接する。」など、私たち岡山県民の心を成長させ、豊かにする。そして、【ひと】【モノ】【金】が行き交う活力に満ちた岡山になると確信する。
私たち「岡山政経塾チーム21」は、提案するだけでなく同時に行動を起こし、市民の一人としての役割を果たし、責任の一端を担いたい。
2010年 春
岡山政経塾 OB チーム21
岡山政経塾 チーム21メンバー
難波 宏行(統括)
小河原 房恵
櫛引 直樹
林部 貴亮
藤井 勲
小山 宣彦 |
岡山政経塾7期生
岡山政経塾7期生
岡山政経塾7期生
岡山政経塾7期生
岡山政経塾7期生
岡山政経塾事務局 |
アドバイザー
原口 一博
清水 勇人
鈴木 康友
海老根 靖典
山田 宏
渡辺 徹 |
総務大臣
さいたま市長
浜松市長
藤沢市長
杉並区長
新日本パブリック・アフェアーズディレクター |
サポートメンバー
新田 裕子
西美 篤
池田 幸三
西村 公一 |
岡山政経塾2期生
岡山政経塾6期生
岡山政経塾7期生
岡山政経塾7期生 |
※敬称略
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