2012年 100km Walk

 
◆能登 雅彦(岡山政経塾 2期生 サポーター)

晴れの国 おかやま 24時間・100キロ歩行レポート             2012年5月19日
「原点回帰・10年目の100キロ歩行」



はじめに

 「何のためにやり続けているのですか?」「何のために歩くのですか?」

 24時間100キロ歩行、私は今年で10回目の参加となります。今年は、一般参加を募る初めての100キロ歩行ということで、100キロ研究科に所属し、実行委員として関わらせていただきました。
 その準備の過程で、多くの方から質問されたことがあります。
 「何のためにやり続けているのですか?」
 「何のために歩くのですか?」
 今までに4回チャレンジし、2回リタイヤ、2回完歩。5回はサポーターとして、計9回参加しました。その中で、毎年様々な気付き、学びがあり、自分にとっては間違いなく素晴らしい体験でした。
 しかし、改めて質問をされたとき、「自分の限界を超えられるから」「素晴らしい体験だったから」「成長できるから」「感謝を感じられるから」「学びがあるから」「まずやってみろ」いろいろな言葉が頭の中に浮かびましたが、即答できない自分がいました。
 「素晴らしいことは分かっている。しかし、何のためにやり続けているのだろう。」
 10回目の100キロ歩行は、原点回帰と決め、確信的な答えを見つけ出すため、準備から本番までの10か月間、「何のために」と常に自問自答しながら取り組みました。




チャレンジャー

 今回、チャレンジャー215名の中で6名の方が、私が紹介し歩かれました。私は教育の会社をしており、その中の3名は私が関わらせて頂いている18歳の教え子たちです。

[ゼッケン1・川端茜美]
 彼女は、堂々と自分らしく選手宣誓をし、「元気に100キロ」とい目標を持ち、宣言通り完歩。過去の弱い自分受け入れ、乗り越え、本当の強さと優しさを手に入れ、自分自身の可能性に気付いていました。

[ゼッケン2・荻野元希]
[ゼッケン94・坂本祐貴]
 彼らは、「100キロ参加しろよ」という私にNOとは言えなかったのか(笑)、即答で挑戦することを決めました。そして、それぞれの限界に挑戦するために全力で取り組みました。2人はスタート地点で7年ぶりに再会し、共に歩くことに。2人とも途中何度も限界を感じ、諦めそうにならながらも、多くの人に支えて頂き、そして2人で支え合い歩くことを選択し続け、2人で完歩。
 限界は超えていける。人は人に支えられ、人を支え生きていること。仲間の存在。頭ではなく魂で、「感謝」ということを学んでいました。
 その他の3名も多くの学び、気付きがあったと報告がありました。
 共に挑戦して下さったチャレンジャーの皆様、本当にありがとうございました。



サポーター

 私は、コース・誘導の担当として、24時間コースを巡回していました。そしてその道中、サポートの皆様を見て、何度も何度も感動し涙がでました。予想外のことが起こるなか、臨機応変に対応しサポートする姿、過酷な役割を文句も言わず全力でサポートする姿、中には夜中で街頭もないポイントで、一人で6時間以上ご飯も食べず誘導して下さった方もおられました。このように責任と貢献に生きる多くの皆様の存在があり初めて、100キロ歩行は存在し続けていけるのだということを改めて感じました。
 一般のサポーターの皆様、後援、協賛して下さった皆様、西原幹事、藤原幹事、小山事務局長、政経塾OBはじめ100キロ研究科の皆様。事故なく、学びと感動の100キロを無事終えることができたのは 皆様のおかげです。本当にありがとうございました。
 言葉にすると惜しいほどの感謝です。



手にした答え

 「何のためにやり続けているのか」
 その答えは、今回の100キロ歩行の中にありました。
 私は人生を通して、この100キロ歩行のような社会が創りたいのだということです。
 自分の可能性を信じ、限界に挑戦するチャレンジャー。チャレンジャーのため、感動と学びを伝えるために貢献するサポーター。自ら学び、人に感謝し、来年にその思いを繋ぎ、その感動を分かち合おうとする全ての参加者。

 岡山が、日本全体がこんな社会になったなら、こんな人でいっぱいになったなら・・・
 子供たちは夢を持ち、人に感謝し、可能性に生きる大人へと成長し、またそれを分かち合っていく。そんな社会を創るため。
 これが私の答えです。

 今年のチャレンジャー見てたら、またまた歩きたいと思っちゃいましたが・・・(笑)
 どちらにしても来年も必ず参加します。
 また来年、後楽園で皆様にお会いできることを楽しみにしています。