2009年6月 岡山政経塾 体験入隊 特別例会
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◆采女 康宏(岡山政経塾 八期生)
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『自衛隊 体験入隊に参加して』
○はじめに
2ヶ月前、100k歩行という貴重な経験をさせて頂きましたが、今回の自衛隊体験入隊もまた通常では経験出来ない、非常に貴重な体験でした。
5月の例会で永岑先生より、「わが国の防衛問題あれこれ」という題にて講義を頂きました。安全保障・防衛政策については何となく理解ができたものの、肝心の自衛隊という存在についてはいまひとつ理解出来ていませんでした。
例会後、早速、図書館で関連する本を借りました。しかし借りただけで満足してしまい、結局、仕事が忙しいのを理由に読まずじまいでした。
そんな状況で望んだ体験入隊でしたが、頭ではなく、体でみっちりと学ばせて頂きました。100k歩行の余韻も冷め、心身ともにたるんできた私に対し、しっかりとカツを入れて頂きました。
○体験してみて
体験入隊にあたって、自分なりの目的を設定していました。
・ 自衛隊とはどういう組織なのか、本や人からの話ではなく、実際自分自身が体感する。
・ 己の運動不足を認識し、改めて心身を鍛え直すきっかけとする。
当初私がイメージしていた自衛隊は、まさに軍隊そのものであり、とにかく怖く・厳しく・恐ろしい、常に極限まで自らを追い込み、文字通り命がけの訓練をしているものと考えていました。ですので、今回はそれなりの覚悟をして臨みました。しかし、確かに、きつかったですが、想像をしていた程過酷なものではありませんでした。文字通り、“体験入隊”という感が強かったです。
恐らく、通常の訓練レベルであると、我々の体がもたないため、我々の体力レベルに合わせて頂いたのだと思います。
隊員の皆様の基礎体力はすさまじく、まさにアスリートでした。敷地内では、ウエイトに励んでいる方、腕立てをされている方、自らを日常的に鍛えている姿をみて、真の姿を垣間見た気がしました。
1日目に実施された体力測定では屈辱を味わいました。まさか自分の体力がそこまで落ちているとは想像もしていませんでした。
今回、体力不足を認識出来た事は大きな収穫でした。
早速、改めて、歩き始めました。腕立て、腹筋も開始しました。
○今回感じたこと
ご指導頂いた、隊員の方々は私よりもはるかに年下の方でしたが、皆、本当にしっかりされており、厳しさの中にも他人を思いやる優しさ、気遣いを感じました。そして、有事の際には俺達が日本を守る!そんなプライド・志を感じました。
隊員の方と私とは体力面でも相応の違いがありましたが、決定的な違いはやはり、命をかけている(死を意識している)という事です。
今回、食事は隊員食堂で食べさせて頂きました。
食堂ではテレビがついていて、たまたまバラエティ番組が放映されていました。訓練で非日常を経験していた私にはとても違和感のある番組に感じました。出演している芸能人がとても能天気な存在に感じました。「(私も含め)みんな、お気楽だよな。本当に大丈夫か日本?」そう感じずにはいられませんでした。
○最後に
今回は文字通り体で体感させて頂きました。
知識的な面でいうと、まだまだ勉強不足で、国防について意見を言えるレベルに達していません。今回を機に、もう少し意識を傾け深堀していきたいと考えています。
今回も貴重な機会を与えて頂きました、小山事務局長をはじめ、永岑先生、山田さん大変有難うございました。
そして貴重な時間を割きご対応頂きました自衛隊の皆様、本当に有難うございました。
また、今回も貴重な経験を共にした8期生の皆様、大変お疲れ様でした。
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