2010年 直島特別例会
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◆吉冨 学(岡山政経塾 七期生)
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松下政経塾・日本青年会議所・岡山政経塾 直島合同合宿レポート
『直島合宿レポート』
はじめに
三回目の参加となった2010年の直島合宿。研修内容の変更もあり、アートに触れる機会は少なくなったが、その反面、多くの方々と出会い、その話を聴き、また自分の考えを話す機会に恵まれた研修となった。そして、自分がどれだけ幸運で、恵まれた環境で学ぶことができていることを確認することができた。
講師との出会い
清水教授・福原市長・内山県議・村田教授、そうそうたる講師陣からは、多くの考えるヒントをいただいた。
特に、福原市長の講義は聞く度に内容が洗練されている印象を受けた。より具体的で実現可能生が高まったように思える政策の話は素晴らしかった。何より、市長に就任した後も進化を続けているのが目に見えてわかるのは、驚きであった。次回にお話を拝聴するのが今から楽しみである。
松下政経塾生との出会い
自分が当面の目標地点にしている場所にいる方々とお話する機会に恵まれた。一言で表せば、刺激的だった。選挙応援で疲弊していると思いきや、元気溌剌としていた。
複数のテーマについて話をしたが、彼ら一人一人から「芯」のようなものを感じた。それが世に言う「志」なのかはわからないが、日本をよくしていくことに対しての、強い前向きな意気込みを感じた。彼らと話しながら、自分の中では、かっこいいと思う気持ち、羨む気持ち、悔しい気持ちが同居していた。100キロ歩行の伴歩のときに抱いた気持ちと近いものだった。
岡山政経塾生との出会い
今まで、「近くて遠い存在」だった、先輩塾生の方々とお話する機会に恵まれた。改めて、いろいろな方が集まっていると確認できた。くだらない話から政策のことまで、年齢・業種の壁を超えて、率直な意見交換をすることができた。
話の内容自体も有意義だったが、何より、こういった場に参加できることが、どんなに幸運なことか実感した。学生の頃は特にその幸運を感じることはなかった。しかし社会人になると、素直に意見を言える場が、ほとんどないことに気付いたからだ。
結びにかえて
岡山政経塾に出会ってなければ、私は会社で腐っていたに違いない。
昨年4月、社会人になって世に出てみると、・・・今だから言えるが、いろいろと大変だった。会社では、下手に抵抗するより、上司の言う通りにすることが善だった。おかしいと思うことは多々あったが、疑問を投げかけても空を切るだけだった。だんだん、会社で自分の意見を抑えるようになった。感情の起伏が小さくなった。そのほうが楽だったし、皮肉にも評価は上がった。飲み会では不参加者の陰口。やっていることが子どもと変わらない。会社で働くってこういうことなのかと思った。もしかしたら役所だからかもしれない。
会社で働くってくだらない・・・岡山政経塾に出会ってなければ、そう思い込んで腐るところだった。
岡山政経塾には企業人の方も多いが、自分の仕事に誇りを持って働いている人が多い。仕事にしろなんにしろ、一所懸命何かをしている人は、本当に素敵だ。そんな人が岡山政経塾とその周辺にたくさんいる。そこに潜り込むことができた自分は、なんて幸運の持ち主なんだろう。この幸運に感謝しながら、前を向いて進んでいきたい。
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