2010年 直島特別例会
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◆采女 康宏(岡山政経塾 八期生)
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松下政経塾・日本青年会議所・岡山政経塾 直島合同合宿レポート
『直島特別例会に参加して』
○はじめに
昨年、直島特別例会に参加させて頂き、貴重な経験とともに、多くの出会いがあり、忘れることが出来ないものとなりました。今年も、新たな学びと出会いを求め、そして何よりも自分の「美的センス」の成長を確かめる意味もあり1年ぶりに訪問致しました。
瀬戸内国際芸術祭を前にして、直島はあきらかに、活気を帯びていました。1年前にはなかった、新しい店が続々とオープンし、若者たちが集う島となっていました。
若者と島民のお年寄りが妙にマッチしてるのが印象的でした。
直島プロジェクトについてご説明頂いた笠原氏も述べられていましたが、直島のお年寄りは本当に元気で笑顔で悠々と暮らしている感を受けます。やはりお年寄りが元気であると地域全体が明るくなります。日本を元気にするキーワードは「お年寄りの笑顔」だと思います。直島には日本を元気にするヒントが隠されています。
○慶応大学 清水浩教授の講演
昨年、清水先生の会社設立に携わらせて頂く機会を頂き、非常に貴重な経験をさせて頂きました。実際エリーカにも試乗させて頂き、重力を感じる加速感を体感し、これはまさに時代を変える乗り物であるという事を確信しました。
今回の講演で語られていた様に、オープンソース方式での電気自動車の普及、先進国ひとり勝ちの時代ではなく今後は全ての人が富を分かちあえる時代、国益ではなく地球益を見据える事、電気自動車や太陽電池などのエネルギー技術中心に、日本が世界をリード出来る事、どれをとっても素晴しい視点だと思います。SIM-Drive社の取り込みは時代を変える非常に重要な意義ある取り組みであると思います。
○益田市長 福原慎太郎氏の講演
福原市長の講演は2度目となります。前回、益田市の事を熱く語られていたのが印象的でした。前回語られていた内容と全くブレがなかったので、より一層「一流の田舎町を作りたい!」という強い信念が伝わってきました。人一倍、益田市の事が好きなのだなと感じました。私自身も益田市、そして福原慎太郎氏に改めて興味を持ちました。
○同志社大学 村田晃嗣教授の講演
村田先生のリズミカルでスピード感あふれる話し方には本当に引き付けられました。話の内容に説得力があり、理解しやすかったです。100年に一度の人材不足という点、国際競争力を失っていきつつある話は非常に危機感を覚えました。話の内容的には日本の先行きを案じる話が多かったですが、講演が終わって何か、勇気づけられた、そんな感覚でした。
○最後に
今回は松下政経塾と日本青年会議所と合同での合宿でした。懇親会で皆さんと語り合い、それぞれの熱い思いを聞く事ができ、自分のモチベーションもあがりました。自分はまだまだ甘い、もっともっと切磋琢磨していかないといけないと痛感しました。
目的の一つであった、「美的センス」の成長についてですが、再び現代アートに触れてみて、昨年とは違い何か感じとれるだろうと甘い期待を抱いていましたが、見事に裏切られました。さっぱりでした。目の前の作品からは「まだまだ、甘いな、もっともっと人間を磨けよ!来年また出直して来い!」と言われている感じがしました。
最後になりましたが、今回の機会を与えてくださった、小山事務局長、いろいろ段取りをして頂きました6期生の西美さん、9期生例会担当の藤原さん・東さん・野田さん、本当にありがとうございました。
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