2010年 直島特別例会

 
◆吉田 龍一(岡山政経塾 八期生)
松下政経塾・日本青年会議所・岡山政経塾  直島合同合宿レポート
  『私たちの目指すべき未来像』



6回目の直島
 昨年8期生として1年間勉強させていただき、今年は2回目の直島合宿に参加させていただきました。昨年の直島合宿で始めて「直島」を訪れ魅了された私は、その後計4回直島を訪ねました。今回が6回目の直島訪問です。振り返ってみて私にとって今回の直島合宿のkey wordは「私たちの目指すべき未来像」でした。

どんな未来を目指しているのか
 豊かな時代の終わりを迎えようとしている日本に住む私たちは、向かうべき方向性を未だ定めることができず、漠然としたしかし確かな未来への不安の中で暮らしています。
 「何を目指すべきなのか」、その大きなヒントが直島にあるのではないかと思えてなりません。直島に行けば、福武幹事が今春入塾式で仰ったアメリカの心理学者Abraham Harold Maslowの「自己超越」の世界が現実のものとして眼前に展開されているように感じます。
 慶応大学清水浩先生の講演では、自動車分野での目指すべき姿に確信を持って猛進されている姿、そして夢を現実のものとされようとしているその取り組みに「目指すべき未来」を感じました。福原慎太郎益田市長の講演でも、市長が確信を持って取り組んでおられる一流の田舎町つくりへの取り組みに「目指すべき未来」を感じました。

医療の未来像
 松下政経塾生との懇親会での会話の中で、医療の世界における「目指すべき未来」について議論を交わしました。茅ヶ崎と岡山は遠く離れていますが同年代の医師と同様の問題意識を共有し、医療の未来像について語り合えることは刺激的であり心地よささえ感じます。しかしながら私の中で「医療の目指すべき姿」は未だ確立されていません。漠然としたイメージしか形成されていません。確立へのヒントは政経塾から溢れるほどいただいるにも関わらず情けない限りです。未来という夢を現実のものとするために、まだまだ足りないことばかりですが、常に前向きに取り組んで行きたいと改めて決意した直島合宿となりました。

 講師の先生方、松下政経塾の皆様、日本青年会議所の皆様、そして岡山政経塾幹事の皆様、事務局長、9期の例会担当の皆様、有難うございました。