『丸亀商店街レポート』
真鍋智也 (岡山政経塾 15期生)
丸亀商店街もかつてはシャッター通りと呼ばれる時期がありました。バブル崩壊による地価の高騰、瀬戸大橋の開通、県外からイオン、夢タウンらの大型店舗の展開。大型店舗は地域には税金を落とさない、しかし消費者は大型店舗を支持する。こうして丸亀商店街は見る見るうちにシャッター通りと化しました。
最悪な現状を打破するために立ち上がった、高松丸亀町商店街。街づくり再生のために現状の考えにまとまらない4つの発想の転換を行った。
① 成功事例から学ぶのではなく失敗事例から学んだ。全国の失敗した再開発を徹底的に調べていくつかの共通点を導き出した。
② お客を取り戻すのではなく、居住者を取り戻した。イベントをするだけでは人は集まるが、何も買っていかない。住宅整備とテナントミックスを同時に行った。
③ 民間主導で街づくりを行うこと。役所はとにかく前例主義であり、前例のないものはやらない。それでは街づくりは成功しない。完全な民間主導で政策を行った。
④ 土地問題の解決を行った。土地の所有権と利用権の分離を行うことにより、地権者は個人の権利を主張するより全体の利益をシェアした方が得ということに気づいた。
問題点を明確にし、戦略、戦術を立て、実行に移す。今後を見据えて、発展し続ける丸亀街商店街。
初めて商店街の視察を体験してみて、岡山県とこんなにも違いがあるのか、岡山県にも学んで欲しいと思いました。まだまだ再開発中だという丸亀商店街。今後の発展も気になります。そして何年か後、また15期メンバーで行き、新たな発見をしたいです。温泉施設も再開発中だと聞きましたので、楽しみです。