「生きる活力をもらった二日間」
真鍋 智也 (岡山政経塾 15期生)
昨年に続き、二度目の直島合宿に参加。二度目の直島合宿では、現代アートの奥深さ、福武塾長の講演、16期岡山政経塾メンバー、今回県外から参加の奥澤氏、山本氏との交流を通じて、まだまだ自分の視野の狭さ、未熟さを感じ、また新たな気づきと明日からの活力、やる気をもらった二つ日間であった。
●現代アート
昨年初めて地中美術館を訪れ、今まで自分の中で持っていたアートのイメージをすべて壊されるような衝撃があった。2度目の地中美術館も昨年とは全く違う印象を受けた。昨年はジェームズタレルの光と空間を使った作品に、「これがアートなのか」と思わせられる衝撃を受けた。今年私は、モネの作品に非常に興味を持った。真っ白い部屋に自然光の光だけで照らされた5つの睡蓮の絵。どこか暗く、悲しい印象を受けた。モネの背景に長男を亡くし、白内障に悩まされていた時の心情が表れているようにも感じた。今年は渡辺監事に案内していただいたこともあり、昨年とは順路も違い、今年も違う印象を受けた地中美術館だった。
●福武總一郎塾長講演
今回講演という形では初めてお話を聞いた。福武塾長のまっすぐに伝えてくださるお話は、非常にわかりやすく、素直な気持ちで聞くことができた。「今の日本は便利さ、効率を求めすぎていて、それがどれだけ大きなものを失っていることに気づいていない。」という言葉に、自分の便利さ、効率を求めている生活を反省しようと感じた。また、幸せになるには「幸せなコミュニティに住むこと」すなわち人生の達人であるお年寄りの笑顔があふれる場所であること。というお話を聞いたときに、地中美術館の入り口で掃除をしていたお年寄りが、私たちに嬉しそうに、お花の説明をしてくれたのを思い出した。これからの日本は地方が元気になるべきだ。と改めて感じることができた。
●終わりに
今回の合宿では16期生や県外から参加の奥澤氏、山本氏と初めて交流させて頂き、率直な感想で、自分はまだまだ視野が狭く、努力が足りないと感じさせられた。本気で今住んでいる場所を良くしたい。変えたい。と思っている人の言葉を聞き、明日への活力をいただいた。また明日から頑張ろう。そして来年もこの場所に来よう。そう感じた2日間だった。