『アートとは心の豊かさを創り出す場所』
仲野隼人 (岡山政経塾 12期生)
●はじめに
岡山政経塾生として初めての直島。現役時代には優先すべき仕事があり行かず、同期から良かったと聞いていて、やっと行く事が出来る喜びを、噛み締めながらの参加でした。●地中美術館
駐車場から美術館へ向かう道中、生い茂る緑の中に蓮の花があり、いよいよはじまるという高揚感で溢れました。美術館に入ると、むき出しのコンクリートがあり、そこにも枚数や、角度など、多数仕掛けがあり、そのアートに引き込まれていきました。
●家プロジェクト
屋外を歩きながら感じるアートは、作品だけでなく町並みや、住んでいる人たちも含めてアートでした。老若男女の現地住民も積極的に参加しており、老人の方々がこの現代アートを理解し、広めようとしている姿勢、そして、ここまで理解してもらえらまでの福武幹事の労力を想像しても想像しても想像つきませんでした。
●福武顧問の講義
一番痺れる時間となりました。戦争と平和が、交互におとずれるような講演に始終引き込まれました。福武顧問の経験からの気付きを、岡山、日本をこえて世界目線で、包み隠さず物事の見方を真剣に教えいただきました。
なぜ直島へアートをつくったのか?という理由を知る事が出来て、痛烈に共感させていただきました。
たくさんの答えを教えていただきましたが、この入口と答えを自分なりにしっかり結びつける事が重要で、そのためには、今すぐ一歩踏み込む勇気と、世界目線を持って日本を見る事を教えていただきました。
●おわりに
アートとは、心の豊かさを皆で創り出す場所です。そのアートその物や事は不変ですが、受け取る側の感じ方は変わり続けるもの。改めて直島へ訪れます。家族、従業員、来る人が変わる事でもまた気付きが変わると思います。
この度は、このような機会、人生の転機をいただき、伏して御礼申し上げます。