岡山の未来のために、いま私たちができること (2011年 春)
◆ 目 次 ◆
『はじめに』
『観光−文化分科会』
− 備中聖人「山田方谷」の観光資源化について
− 備前焼の現状と未来への提言
− 岡山の特産物に触れて
− スポーツツーリズムによる岡山の活性化
『医療−福祉分科会』
−多様な先進性に富む岡山の医療−福祉
〜街づくり−地域づくりにつながる岡山ブランドの確立を目指して〜
1.はじめに
2.歴史(過去) 岡山の医療・福祉の今日に至る歴史
3.多様性と先進性に富む岡山県の医療・福祉の現状(現在)
A) 客観的データからみる岡山県の医療〜岡山の医療は本当に豊かなのか?〜
B) 全国から注目される岡山の地域医療
C) 岡山県における先進医療
D) 岡山県の愛育委員について
E) 岡山は育児がしやすい環境か?父親の育児参加を考える
F) 岡山の医療福祉の源流 旭川荘
G) “アクセスのしやすさ”が発展の鍵 〜高齢者福祉の現状〜
H) 岡山県の児童福祉の現状と課題
4.提言(未来)
『産業−環境分科会』
−児島初(発)!!新しいデニムファッションのムーブメントを提案
−世界一のメガソーラー発電所で世界一の環境都市−岡山をめざす
『おわりに』
1.はじめに
私たちは、岡山政経塾の「地域から日本を変える」「地域から日本を良くしていく」という理念のもと、それぞれの立場や分野で、岡山の未来に大きな夢を描いて、岡山の前進と繁栄に貢献することを誓った。そして、個々の良心と衆知を集め、未来を切り開いて、より良い岡山を創造するために日々切磋琢磨し研鑽を重ねている。
現在の日本は、時代の転換期を迎え、多くの問題を抱えている。国と地方を合わせて1,000兆円を超え、GDP比−約200%と世界No.1の借金大国日本。北方領土や尖閣諸島、竹島の領土問題や米軍基地などの外交問題。少子高齢化時代に向かい年金、社会保障制度は混迷。自殺者は13年連続3万人を超え、生活保護世帯数、児童虐待は増え続けている。
岡山県においては借金が、1兆4,000億円を超え増加の一途をたどっている。
今、私たちが生活をしているこの日本は、将来に希望がもてない社会になっている。
戦後、日本は豊かになる一方で、社会から礼節さや謙虚さが失われ、勤勉さよりも便利さ、義務よりも権利を優先する風潮を生み出していった。
改めて、先人より受け継いだ文化的、道徳的基盤を見つめ直す必要がある。
今回、私たち岡山政経塾チーム21のスタートラインは、岡山の「個性と魅力」を再認識し、見つめ直すところからだった。
岡山に住む私たちは、中国山脈から流れる三大河川の水に潤い、その水が流れ込む瀬戸内の海に育まれ、海の幸や山の幸にも恵まれている。また、多くの先人たちによって培われた文化に触れ、その歴史に恩恵を受けている。しかし、この当たり前にあることの素晴らしさに気づく機会は少ない。
そこで私たちは、岡山の良いところに着目し、【観光−文化】、【医療−福祉】、【産業−環境】の3つの視点から、地域の住民が、地域の個性と魅力に夢と希望を描ける提言をする。特色を活かして岡山を日本全国に、また世界に発信し、地域から日本を良くしていく足掛かりを示していく。それぞれのテーマを過去−現在−未来の3つの視点から描くことにより、先人の恩恵に触れ、現状や問題点を認識し、未来への展望や今を生きる私たちの役割と責任を認識する。
来年度で10周年を迎える岡山政経塾。私たちチーム21は、今まで積み重ねた「岡山の未来のために、いま私たちができること」を、勇気と志を持って一歩を踏み出していく。
2011年 春
岡山政経塾 チーム21
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